そもそも、自律神経の乱れって何?整体で整えられるもの?

そもそも、自律神経の乱れって何?整体で整えられるもの?

SENSIBLE SOLUTIONS 横浜大倉山の整体ブログ。

「自律神経が乱れている」

「自律神経を整えて欲しい」

「なんか不調なんだけど、これって自律神経のせいかしら?」

とお悩みの方へ。

そもそも自律神経が何か?ということの理解が大切です。

そもそも自律神経は末梢神経です。

末梢神経

自律神経と聞くと、何か抽象的なイメージが湧いてしまうので、「乱れる」「整える」となってしまいがちです。

しかし、そもそも自律神経は、運動神経や感覚神経、皮膚にある皮神経と同じく「末梢神経」の仲間なんです。

・運動神経は、筋肉を収縮させる信号を送るアウトプット方向の末梢神経。

・感覚神経は、入力された情報を脳へ伝えるインプット方法の末梢神経。

・自律神経は、入力と出力の両方がある末梢神経で、内臓だったり、血管だったりに分布しています。

※ちなみに「皮神経/ひしんけい」は、皮膚の感覚神経と自律神経の出力で構成されています。

出力を無意識的(自律的)にコントロールしているのが自律神経系。

様々な五感や身体感覚や内臓などからの入力情報によって、脳のモードが切り替わることで、上記図のような、交感神経と副交感神経の出力調整が、無意識的/自律的に行われます。(時間帯でも変化していきます)

そして、その自律神経という末梢神経は、「脳の視床下部」というところでコントロールされています。

自律神経をコントロールしているのは脳。

神経系ケア

つまり、脳が末梢神経の1種類である自律神経を、無意識的/自律的にコントロールしているのです。

自律神経が乱れる=脳が乱れて、出力が乱れている。

自律神経が整う=脳が正常な状態になり、適切な出力が行われる。

では、なぜ脳が乱れるのか?

それは「内外からの入力情報」を「危険・警戒しなければ」と脳が認識するということです。

もちろん、人間が生き物として生きて行くにあたって、内部からの異常事態を知らせる情報だったり、外部からの情報に対して、的確に反応(出力)を起こすことは重要です。

例:ライオンが近づいてくる、蜂が近寄ってきて刺された、腐った食べ物を食べた、外が寒いなど。

しかし、現代社会・人間社会は様々なストレスになりうる情報量が非常に多いと考えられます。

特に心理的なストレスが多いと言われています。例えば、職場の関係、家庭の関係、友人知人との関係、恋人関係、金銭問題などです。

身体的なストレスは、病気の問題、身体の痛みなどです。

内外のストレスに対して、どうすれば良いのか?

外部からのストレスの対処法としては、

①外部からのストレスに対する認識を変化させる手法

心理的なストレスであれば、瞑想、心理学、カウンセリング、認知行動療法など、最近は色々な本があるので、読んでみて自分が納得できて、実践しやすいものを探すのは、一つの方法かと思います。また、自分が発する言葉や態度を変えると、相手の反応も変わったりするという意味では、自己啓発系もありかと思います。

寒暖差や湿気、低気圧など外部環境ストレスに対して、認識の変化で言えば、そこまで気にしないという、実践しにくいけど、うまくいけば楽になるというアバウトな方法も稀に効果を発揮します。

②外部からのストレス源自体を変化させる手法

心理的な問題であれば、職場なら転職を考える、家庭環境で変えられることは試してみる、など、そのストレス源自体との関係性を物理的に変えるというもの一つあります。

ただ、様々なリスクやデメリットもあるので、一概に何が正しいかは難しい問題ではあります。ただ、パワハラやセクハラ、暴力などはちゃんと対処した方が良いと思います。

寒暖差や湿気、低気圧など外部環境ストレスであれば、服装や部屋の温度管理に気を配るなど、通常の対応を早めに行うのが良いと思います。加湿器や除湿器も良いかもしれません。

あとは、たまに好きな場所に出かけて、リラックスするというもの一つの手です。

③内部からのストレスに対する認識を変化させる手法

これは、身体の痛みなど、身体内部からの情報、正確に言えば「侵害受容信号」という、害になりうる信号自体への認識を変化させる方法があります。

好きなことをして気を紛らわす、美味しいものを食べて気を紛らわす。これは、例えばゲームや映画を見ている時に、ドーパミンやオピオイドなど興奮系の鎮痛物質が脳内から出て、侵害刺激を抑制しているということになります。食べ物でもこういった脳内物質は出ます。

また、痛い部位にフォーカスを向けない、気にしないようにする、という認識事態を変化させるのも大切です。子供に対して、痛いの痛いの飛んでけー!というのが代表例ですね。

④内部からのストレス自体を変化させる手法

これは、徒手療法などで、体からの脳へいく「侵害受容信号」自体を減らということです。

慢性的な痛みがある場合、組織の損傷は修復している可能性が高いです。(一般的には3ヶ月以上続く痛みは慢性痛と言われます)

では、何があり得るか?というと「慢性的な炎症」です。

これは一般的なレントゲンやMRIだと、微小な炎症は捉えにくいから、見逃されてしまいます。

筋肉を痛めた場合、通常は数ヶ月で損傷が治り、炎症も治ります(日々負荷を与えてなければ)。

じゃあどこに炎症が残っているの?その答えは「神経」なのです。

末梢神経は構造上、むくみや炎症が排出されづらいので、他の組織が修復されていても、神経の炎症は1番残ってしまいやすいのです。

そして炎症というのは強い刺激を与えると、悪化してしまいます。

優しく炎症を流すという方法が最適解となります。

まとめ

・自律神経は末梢神経

・コントロールしているのは脳

・ストレスやその認識に応じて出力が変化する

・外部のストレスは認識を変化させるか環境を変える

・内部のストレス(神経の炎症)を減らすには、優しい徒手療法が最適。

となります。

優しい徒手療法では「オキシトシン」という物質が、視床下部から出て、鎮痛効果を発揮します。(セロトニンも)

また、自律神経系で言うところの、副交感神経優位モードになり、呼吸が深くなり、血圧も通常値に近くなり、心拍数も落ち着き、リラックスできる、休息修復モードに切り替わります。

つまり、整体でいう「自律神経を整える」は、

①優しく神経の炎症を排出させること(脳へいく入力系の侵害受容信号を減らす)

②優しく触れることでオキシトシンやセロトニンを出す(脳から出て侵害受容信号を抑制する)

③結果的に副交感神経優位のリラックスモードになる。

これが理想的な方法だということです。

1番やってはいけないことは「強い刺激、緊張する刺激、警戒させること」です。

これは自律神経だけではなく、神経系全体にも悪影響を及ぼします。痛みにとってもマイナスとなります。

上記理論を納得した上で、優しい施術を受けたい方

心身の様々な不調にお悩みで、こういった理論を納得された方は、一度ご相談ください。

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