痛みで痛みを一時的に抑える?強いマッサージや強いストレッチの弊害・DNICについて

痛みで痛みを一時に抑える?強いマッサージや痛いストレッチの弊害・DNIC

SENSIBLE SOLUTIONS 横浜大倉山の整体ブログ。

強いマッサージの弊害

世の中にある整体やマッサージなどの多くは、なぜか不思議と「痛みで悩んでいる方に、痛みを与えています。」

よく聞く理由としては、

「ここが悪いから痛いんです。我慢してくださいね」

「痛いけど、この方法は効くんですよ」

これらには、ペインサイエンスという科学的な痛みへの視点が欠如しています。

本当の答えとしては、「痛いから一時的に効いた気がする」だけです。

それはなぜでしょうか?

DNICとは?

痛みで痛みを抑える現象を、専門用語でDNIC(ディーニック)といいます。

強い刺激を与えることで、脳から鎮痛効果のある「オピオイド」という物質がでます。

オピオイドは依存性の高い物質なので、繰り返しその刺激を受けたくなりますが、脳は満足しても、身体はどんどんボロボロになって、炎症が進み、筋肉も硬くなってしまうというデメリット/リスクがあります。

これが俗にいう「痛気持ちいいの理由」です。

つまり、

痛みを与える

オピオイドが脳内で出る

=痛気持ちいい。

これがDNICです。

強く押したり揉んだり、太い鍼を刺したり、筋膜リリースしたり、骨をバキバキしたりなど、施術のやり方は異なっても痛みを与えた方が、その場の効果を感じやすいので、ほとんどの整体は無意識のうちにDNICを行っています。(海外の論文に基づいた答えです)

強いストレッチも同じ

痛いのを我慢させるような、強いストレッチの効果もこのDNICです。

神経の炎症がある方に無理してストレッチをやり過ぎると逆に悪化してしまうので、注意が必要です。

痛い施術は、長期的に考えてデメリットが多い

脳が満足しても、身体中にある「神経の炎症が慢性痛の原因」であれば、どうなるでしょうか?

そう、炎症しているところを強く刺激をすれば、より炎症は悪化してしまいます。

そして、その「神経を守ろうとして、どんどん筋肉は硬く」なっていきます。

DNICは即時効果を感じやすいですし、受けた側もやってもらった感がありますし、セラピスト側もやった感を感じられます。

こういったよくあるパターンで、慢性痛になってしまった方をよく見かけます。

あなたは「短期的な効果」を選びますか?

それとも「長期的な改善」を選びますか?

解決法

まずは、

「何年も強いマッサージへ通っているのに、そういえば良くなっていないかも?」

ということを認識してください。

つまり、短期的ではなく、長期的視点で認識してください。

そして、試しに1〜2ヶ月、痛い施術を受けるのをやめてみてください。

さらに、自分自身のセルフケアとして、痛い部位を自分で押したり揉んだりもやめてください。

この2つを止めるだけで、ある程度は回復する人を何人も見てきました。

それでもダメな場合

それでもなかなか改善せず、お困りの方は一度ご相談ください。


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